家を建てる前に行う地鎮祭ですが、建売住宅を建てる時にちゃんと行われているか気になりますよね?
結論から言えば、「建売住宅では地鎮祭を行わないケースが多い」です。
最近は、注文住宅でも地鎮祭をやらない割合が増えていますが、地鎮祭をやっていなくても建物の完成後に行う竣工祭で祈願できます。
こちらでは、建売住宅でも地鎮祭が行われているか気になる方、地鎮祭をやっていなかった時の対処法を知りたい方向けに、気になる点をまとめて解説していきます。
- 建売住宅での地鎮祭の実態と行われていない理由
- 建売住宅でも地鎮祭はやったほうがいいのか?その対処法は?
- 竣工祭とはどのようなものか?
地鎮祭とは?
「そもそも地鎮祭って何のためにするの?」と疑問に思っている方も多いと思いますが、地鎮祭(じちんさい)は、建物を建てる前に 『土地の神を祭って工事の無事を祈る儀式』 のことです。
簡単に言えば、神様へのご挨拶といったところですね。
建売住宅で地鎮祭は行われていない!?
マイホームを持ちたい場合の選択肢として、すでに建っている「建売住宅」を購入するか、一から建築する「注文住宅」を建てるかの2パターンです。
注文住宅では、ほとんどの家で地鎮祭を行いますが、最近は気にしない人や費用を節約するために行わないケースも増えています。
建売住宅では、基本的に地鎮祭を行わないケースが多いですが、分譲地全体でまとめて地鎮祭をすることもあります。
地鎮祭の有無確認
建売住宅の場合は、すでにお客さんが購入する前に建物が完成していますので、地鎮祭が行われた有無については、販売業者に直接確認するしかありません。
建売住宅で地鎮祭が行われているのか気になる方は、販売業者へ直接確認しましょう。
・注文住宅でも、地鎮祭を行わないケースが増えている
・地鎮祭が行われた有無については、販売業者に直接確認すること
地鎮祭が行われない理由
建売住宅で地鎮祭が行われない理由には、「販売業者の早く売りたい」という思惑があります。
地鎮祭自体も神主を呼び、お祓いをしてもらう費用がかかりますが、早く建てて早く売ってしまったほうが利益が見込めます。
販売業者が建売住宅を売るまでの一般的な流れこちらです。
- ①銀行から融資を受けて土地を購入する
- ②購入した土地に建売住宅を建てる
- ③建売住宅を販売する
- ④売上から借入金を返済する
銀行から融資を受ける際には、当然利息が発生します。
借りている期間が長ければ長いほど利息が増えますので、地鎮祭を省いたりすることで工事のスケジュールを最短で組み、販売を早く開始したい思惑があります。
分譲地で一区画ごとに地鎮祭を行うと費用も時間もかかるため、全体でまとめて地鎮祭をすることもありますが、基本的には、早く売りさばくために最短スケジュールで地鎮祭が行われないケースが多いのが現状です。
・早く建てて早く売ってしまったほうが、利息も少なく利益が見込める
建売住宅でも地鎮祭はやったほうがいい?
地鎮祭は、建物を建てる前に土地の神を祭って工事の無事を祈る儀式のため、建物がすでに建っている状態ではできません。というよりも工事の無事を祈る儀式という意味では、すでに終わっているので意味がないのです。
しかし、地鎮祭を工事の安全祈願だけでなく、建物や家の繁栄を祈る儀式と捉える方も多く、話を聞くと建売住宅で地鎮祭が行われているか気にしている方は、「建物や家の繁栄」という部分で不安を感じています。
こういった儀式は、伝統であったり気持ち的な側面が強いので、まったく気にしない方は、注文住宅でも地鎮祭をやりません。
形式にそこまでこだわらないのであれば、そこまで気にする必要はありませんが、もしも、今後の建物の安全や家族のことで不安であれば、地鎮祭ではなく「竣工祭」でお祓いをしてもらうことができます。
・今後の建物の安全や家族のことで不安がある方は「竣工祭」の選択肢もある
竣工祭とは?
竣工祭(しゅんこうさい)とは、建物が完成した後に、無事完成したことへの感謝と家に災い事が無いように祈る儀式のことです。
新宅祭とも呼ばれますが、新しい家に住む家族の繁栄を祈願するお祭(お祓い)でもあるので、地鎮祭を行っていないことに対して不安がある方は、建売住宅を購入したときに「竣工祭」を行いましょう。
地鎮祭は外で行いますが、竣工祭は家の中で行うだけで、それ以外については、地鎮祭とほとんど変わりはありません。
家づくりの行事
建物を建てるときの家づくりの行事には「地鎮祭」「上棟式」「竣工祭」の3つがあります。
柱・梁・棟が建った棟上げまでの工事が無事終了したことに感謝し、新しい建物の安全と幸福をもたらすよう祈願する儀式のことで、棟上げや建前とも呼ばれる。
建売住宅では、地鎮祭だけでなく上棟式も行われないケースが多く、注文住宅では、地鎮祭・上棟式は行われても竣工祭を行わないことが多いです。
一般的に竣工祭自体、めずらしい儀式ではありますが、地鎮祭も上棟式もしていないのであれば、竣工祭をすることで気持ちもスッキリして新しい生活を送れます。
まとめ
建売住宅では地鎮祭を行わないケースが多いですが、「地鎮祭」「上棟式」「竣工祭」どれかを必ずやらなければいけないというわけではありません。
どれも費用がかかるのでなるべくお金をかけたくない方や、まったく気にしない方は、やる必要性を感じないならしなくても問題ないです。
ただし、お祓いごとは気持ちの部分が強いので、少しでも気になる方は、もしも何かあったときに「あの時お祓いをしなかったから・・・」となりがちです。
そういう方は、竣工祭をやったほうが後々のためでもありますね。