ウッドデッキといえば家族や友達とバーベキューをしたり、子供やペットと一緒に楽しめる場として庭に設置する方がとても多いです。
しかし、外部に雨ざらしの状態でいるとウッドデッキは腐ってしまうこともあるため、ちゃんとした手入れが大切になります。
手入れと言っても専門的なやり方ではなく誰でも簡単に手入れできる方法がいくつかあります。
今回はウッドデッキが長持ちするためにどういった手入れが必要か、どういったメンテナンスをすれば長持ちするかについて説明します。
ウッドデッキの耐久性
ウッドデッキは10年持たないとか、すぐに腐ってしまうといった話もありますがすべてがそういうわけではありません。
ウッドデッキの耐久性や機能というのは、ウッドデッキの材料や作り方、環境によっても大きく違ってきます。
一律にこれぐらいの耐久性があるということを説明するのは難しいですがメンテナンスをしっかり行うことで耐久性が低いウッドデッキであっても一般的な耐用年数よりも長持ちすることはできます。
逆にウッドデッキをこまめに手入れをしてあげないとすぐに腐ってボロボロになってしまうこともありますので手入れがいかに重要かということもしっかり認識しましょう。
ウッドデッキの耐久性については「ウッドデッキの材料は何がオススメ!?材料を選ぶ4つのポイント」でまとめていますのでご確認ください。
手入れのポイント
砂ぼこりの腐朽菌でウッドデッキが腐る
ウッドデッキは外部に置かれるため、風で流されてきた砂ぼこりや靴裏に付いていた土、汚れがウッドデッキの表面に残ります。
この砂ぼこりや土、汚れをそのままの状態にしておくと木材の乾燥を進め、砂ぼこりの中の腐朽菌がウッドデッキを腐らせてしまいます。
腐らせないためにも砂ぼこりや土、汚れが溜まりやすい場所には、ほうきで掃いたり雑巾で拭いたりして取り除く必要があります。
人工木材の場合は、基本的にウッドデッキが腐るということはありませんが、同じように取り除いてあげるときれいな表面のまま使うことができます。
木材はひび割れや反りが発生する
ウッドデッキの木材は呼吸をしているため天候の変化によって伸縮を繰り返し、ひび割れや反りなどが発生することがあります。
反りが発生してしまうと、ウッドデッキに打ち込んだ釘やネジが浮いてしまって、素足で歩くと怪我をしてしまう恐れもあります。
お子さんがいる家庭では特に注意する必要があるので釘やネジが出ていないかを定期的に確認するようにしましょう。
ウッドデッキの手入れ方法
ウッドデッキの手入れの方法はデッキ木材によって違いますので、今回はソフトウッドとハードウッドの天然木材と樹脂製の人工木材に分けて説明します。
ソフトウッドの天然木材の手入れ
ソフトウッドには、SPF材やウエスタンレッドシダー材などがありますが特徴としてはとにかく価格が安いということです。
しかし価格が安いぶんとても腐りやすい木材でもあります。
ソフトウッドはしっかり手入れしてあげないと数年で簡単に腐ってしまうので、安いと思って買ってもすぐに使い物にならなくなります。
しかし、しっかり手入れしてあげると10年ぐらい持つこともありますので、ソフトウッドを購入された方は特に定期的なメンテナンスを心がけましょう。
砂ぼこりの腐朽菌がウッドデッキを腐らせるので、まずは砂ぼこりを放置ないことが大切です。
砂ぼこりを除く場合は、表面をデッキブラシでこすったりほうきで掃いてから、水洗いで流します。
また、水洗して木材が乾燥すると表面が毛羽立ちしますので、150番目ほどのサンドペーパーで研磨して取り除きましょう。
特にホームセンターなどで購入したSPF材は、水分を吸うと毛羽立ちして、ささくれやトゲの原因となりますので、しっかり取り除いてください。
ハードウッドの天然木材の手入れ
ウッドデッキのハードウッドといえばウリンやイペが有名ですが、最近では供給が安定していて価格もイペやウリンに比べて安いアマゾンジャラやイタウバが代替品として人気があります。
ハードウッドの特徴としては、なんといっても耐久性が高いということです。ウリンやイペなどは25年以上持つといわれており、手入れもほとんど必要ないということでとても人気があります。
しかし欠点としてはやはり値段が高いことがあげられますが、ランニングコストを含めて考えるとそんなに高いというわけでもありません。
ハードウッドの天然木材を手入れする方法は基本的にソフトウッドと同様に砂ぼこりや土を取って表面をきれいにすることです。
ハードウッドも呼吸をしているため、ソフトウッドほどではないですが、ささくれやトゲが発生します。
特にハードウッドはとてもささくれやトゲが刺さるととても危険です。
こちらもサンドペーパーを使って表面をきれいにしましょう。
人工木材の手入れ
人工木材も耐久性という面では非常に高い材料です。また腐ることもありませんので「ほとんど手入れが必要ない」という謳い文句が人工木材の特徴でもあります。
ささくれやトゲも発生しないため、表面をサンドペーパーできれいにする必要はありませんが、汚れが染み付いている場合は、台所用の中性洗剤を使って汚れを落としましょう。
日に当たらないようなところに、こけや藻ができている場合は高圧洗浄で流しても構いません。
黒い斑点のカビができている場合は次亜塩素酸系漂白剤を使うと綺麗にとれます。
天然木材は定期的な塗料の塗り替えが大切
人工木材の場合は塗料塗り替えは必要ありませんが、ソフトウッドの天然木材の場合は表面を保護して耐久性を高めるために木材保護塗装をするのが一般的です。
塗料を塗るのは最初に一回だけではなく定期的にメンテナンスをして振替を行い耐久性を維持させることが長持ちさせる秘訣です。
塗り替えのタイミングとしては、木材が色あせて灰色になったり白っぽくなったりしている場合が塗り替えのタイミングとなります。
また塗り替え行える塗料についても注意が必要です。
ウッドデッキの塗料には、水性塗料と油性塗料の2種類があります。
水性塗料の主な成分が水であるため木材に塗装した後に乾燥して水が蒸発するようになっています。
油性塗料の主な成分は油でできており粘度が高いため、塗料を薄める際はペイント薄め液やシンナーを使用して薄めます。
水性塗料と油性塗料は主成分がことなりますが、水と油は反発して混ざることがありません。
1回目の塗装を油性塗料で塗装して2回目を水性塗装で塗ると水をはじいてしまうためにうまく馴染みません。
木材になじまなければ保護塗装としての効果が十分に発揮できないので塗り替えの際は前回と同じ塗料を使用するようにしましょう。
関連記事 ウッドデッキ塗料の種類とDIYで塗る時の6つの注意ポイント
まとめ
せっかくウッドデッキを作ってもすぐに腐ってしまってはお金の無駄になってしまいます。
手入れが面倒だと感じている方は、天然木材ではなく樹脂製の人工木材を選ぶのが無難です。
天然木材と近郊木材のメリットデメリットについては「樹脂木と天然木のウッドデッキはどっちがいい!?材料を選ぶ4つのポイント」をご確認ください。
今回はウッドデッキを長持ちさせる手入れの方法を説明してきました。
こまめに手入れすることでソフトであっても長く持つことができます。
そういった手入れも楽しめる方は天然木材ががおすすめです。