庭に設置されたウッドデッキは雨にさらされたり強烈な日差しを浴びたりと外部環境の影響を大きく受けます。夏と冬では30°以上の温度差もある地域も多く、1日のうちでも真昼と夜では寒暖の差がでも多いです。
ウッドデッキに天然木を使用した場合は木材が膨張したり伸縮を繰り返すことで表面の塗装が剥がれることもあります。
外気に晒された庭は思った以上に過酷な環境にあるといえます。
そのような場所に設置されたウッドデッキは、新品のような状態を保つことは可能で、 何も手入れをせずにそのままにしておくとすぐに腐ったりしてしまいます。
せっかくお金をかけて作ったのに数年で使い物にならなくなることもありますので、ウッドデッキは長持ちさせるためには定期的な手入れやメンテナンスが必要となります。
特に天然木の場合は劣化しやすいので日頃のお手入れが必要です。
今回はそのメンテナンスの方法を詳しく説明していきます。
ウッドデッキがさびる流れ
手入れをしていないウッドデッキはまず腐食が始まります。腐食が始まるとささくれが出てきたり、釘が出てきてしまい素足で歩くと怪我をしてしまう恐れもあります。
その腐食を防ぐためには日頃の手入れやメンテナンスがとても重要です。
ウッドデッキの汚れの原因
雨シミ
雨が降った後にウッドデッキの上に残った雨粒が乾燥すると、そのままシミになって残ってしまいます。
コーヒー・ジュース等
ウッドデッキで食事やお茶をした際に、色のついたコーヒーやジュースをこぼすとそのまま染み込んで跡が残ります。
黒い斑点やカビ
外気の気温や湿気によってデッキ材の表面に黒い斑点やカビが出てきます。
傷・焦げ跡
ウィンドデッキでバーベキューをする時にバーベキューの炭鍋ね焦げ付いたりタバコの吸殻で焦げ付いたりすることがあります。そういった熱による焦げ付いた跡ができると目立ってきます。
落書き
小さなお子様がデッキ表面やフェンスにマジックやクレヨンで落書きをするとその後が目立ちます。
日常の手入れ
デッキ材表面はホウキで掃く
樹脂木も天然木のウッドデッキも長持ちするために共通して行うのが定期的な「掃除」です。定期的に掃除するのは面倒ですがほうきでささっと掃くだけでも綺麗になります。ほうきで掃くとデッキの上に残っている砂埃や土ぼこりなどが取り除かれます。
デッキの上に砂埃や土埃が残った状態になっているとデッキが乾燥して腐食の原因菌が発生しやすくなります。
また、砂埃や土埃に水分が含まれていると乾燥した際にデッキ上にシミができることもあります。
デッキ材や幕板の隙間は細い棒で付着物を取り除く
デッキ材や幕板の隙間は、小さなゴミがたまりやすい場所です。ゴミが溜まっていくと腐食の原因となっていきますので、細い棒などを使って付着物を取り除きましょう。
付着物は水で洗い流す
ほうきで掃いても取れないような付着物は水で洗い流しましょう。特にこびりついて取れない付着物は雑巾などでよくこすって付着物を取り除き、常に綺麗な状態を保つとウッドデッキが長持ちします。
樹脂木のウッドデッキ材は傷がつきにくいので、デッキブラシを使ってゴシゴシ水洗いしましょう。
雑巾やデッキブラシだと力を使うので、家庭用の高圧洗浄機を使えば簡単に落とすこともできます。
掃除するというのも定期的にメンテナンスをすることになりますので、なるべく楽な作業を選択するようにしましょう。
部分掃除の方法
ほこり、足跡
埃や足跡をそのままにしておくとウッドデッキに付着して跡が残ってしまいます。そうならないためにも常に綺麗にする必要はあります。
掃除道具
ホウキ、雑巾、デッキブラシ、スポンジ、高圧洗浄機など
道具を選ぶ場合のポイントは金属製のブラシは使用しないということで金属製のブラシを使用するとデッキの表面が傷ついて痛みの原因になります。他にもダスキンなどの科学モップやスチーム洗浄機も使用しないようにしましょう。
スチーム洗浄機の場合は、高温の蒸気でウッドデッキ材の表面を傷つけてしまったり、変色する恐れがあります。
清掃方法
①ウッドデッキの表面をホウキで掃く
ウッドデッキの表面に落ちている埃などをほうきで掃いていきます。
②雑巾やデッキブラシでこする。
ほうきで取り除けなかった汚れなどは水に濡らした雑巾やデッキブラシを使って綺麗に取り除きます。
ぬるま湯を使うと落ちやすくなります。
高圧洗浄機などを使って一気に汚れ落とす方法でも OK です。
こすり場合はウッドデッキ材の長さ方向に沿って汚れを落としましょう。
③水を拭き取る
汚れなどある程度落ちたら雑巾を固く絞って表面についている水を拭き取っていきます。
雨シミ
ウッドデッキ雨ざらしの状態にしておくと雨が降った際にはウッドデッキの表面に雨が溜まることがあります。
雨が止んだと徐々にデッキが乾いていきますが、軒先のある外壁側は日陰になって日が当たらない場所はあります。そういった場所があると乾くスピードが異なってきて、早く乾く場所と遅く乾く場所の境目辺りから雨のシミができやすくなります。
掃除道具
水切り、ぞうきん、スポンジ
清掃方法
①ホースでデッキ全体に水をまく
ウッドデッキ全体にホースを使って水をまいていきます。
雨シミは木材の内部にまでしみ込んでいますので、水をまくさえもたっぷり水をまいて濡らすようにしましょう。
②掃除道具で表面の水をふき取る
デッキ材の芯までたっぷり水を染み込ませたら、表面の水を水切り、ぞうきん、スポンジを使ってふき取っていきます。
デッキ全体が均等に水をふき取ったら後は乾くのを待ちます。
ジュース・油汚れなど
ジュースや油汚れなど落とす場合は洗剤を用いてメンテナンスしますが、人体の悪影響を与える可能性があるアルカリ性の洗剤は使用しないようにしてください。
マジックなどの汚れはシンナーなどで落ちますがシンナーを使うとウッドデッキが変色する恐れがありますのでシンナーの使用もやめましょう。
掃除道具
台所用中性洗剤、ゴム手袋、たわし、ぞうきん、デッキブラシ、ほうき
清掃方法
①ウッドデッキ表面をほうきで掃く
まずは汚れを落とす前にウッドデッキ表面をほうきで掃いて埃を取り除きましょう。
②中性洗剤を薄めてこすりながら洗う
台所用中性洗剤は水を加えて薄めてから使用するようにしましょう。 素手で作業をすると手が荒れる場合もありますのでゴム手袋などをして作業すると安全です。
こすり洗いをする場合はデッキ材の長さの方向に擦りようにしてください。
③水できれいに洗剤を流す
汚れが落ちるまでこすったら水できれいに洗剤を流してください。洗剤がそのままついてしまうとシミになることもありますので、表面の洗剤を落とすだけでなく滑りもしっかりとるようにしましょう。
④雑巾できれいに拭く
水できれいに流したら、雑巾でデッキの表面をきれいに拭きましょう。水が残ると逆にシミが残ってしまうので水分を残さずにしっかり拭きましょう。
カビなどの黒い斑点
湿気が多く含んだ環境のウッドデッキはよく黒い斑点ができます。
掃除道具
漂白剤、ゴム手袋、たわし、ぞうきん、デッキブラシ、ほうき
清掃方法
①ウッドデッキ表面をほうきで掃く
まずは汚れを落とす前にウッドデッキ表面をほうきで掃いて埃を取り除きましょう。
②漂白剤を黒い斑点部分に塗布して数分から数十分放置する
使用する漂白剤の使い方に準じて黒い斑点部分に通してから染み込むまで10分から数10分程度放置します。
③たわしなどでこする
時間が経ったらたわしなどを使って表面をこすって言って汚れを落としていきます。
④水できれいに漂白剤を流す
汚れが落ちるまでこすったら水できれいに漂白剤を流してください。漂白剤がそのままついてしまうとシミになることもありますので、表面の漂白剤を落とすだけでなく滑りもしっかりとるようにしましょう。
④雑巾できれいに拭く
水できれいに流したら、雑巾でデッキの表面をきれいに拭きましょう。水が残ると逆にシミが残ってしまうので水分を残さずにしっかり拭きましょう。
キズや頑固な汚れ
時間が経過するとウッドデッキの表面に傷が出来たり落書きによって残った頑固な汚れも見られるようになります。洗剤で汚れを落とす方法もありますがそれでも落ちない場合は最終手段としてサンドペーパー使って表面を擦りとっていきます。
掃除道具
サンドペーパー(紙やすり)、サンドペーパーホルダー、軍手、ほうき
清掃方法
①ウッドデッキ表面をほうきで掃く
まずは汚れを落とす前にウッドデッキ表面をほうきで掃いて埃を取り除きましょう。
②サンドペーパーで一定の力で擦っていく
サンドペーパーをデッキ材の目に沿って擦っていきます。 なお、擦りムラがでると見た目も悪くなるので、一定の力で擦りましょう。
③ウッドデッキ表面をほうきで掃く
削りカスをほうきで掃いて表面をきれいにします。
③ぞうきんで拭く
最後に濡れた雑巾で拭いて表面をきれいします。
塗装によるメンテナンス
樹脂木のウッドデッキの場合は塗装によるメンテナンスは不要ですが、天然木の場合は選択した塗装の耐用年数は参考に、 ウッドデッキの状態を確認しながら定期的に塗装のメンテナンスを行いましょう。
また、ウッドデッキに塗装する場合はただ塗料を塗ればいいというわけではありません。
塗料塗る前にしっかり下地調整をしなければすぐに塗料が剥がれてしまうことがあります。
仕上がりの良し悪しもこの下地調整がとても大切なポイントになりますのでしっかり下地を調整しましょう。
注意ポイントまとめ
ポイントだけを知りたいという方は以下がポイントになります。細い詳細について知りたい方は読み進めていきましょう。
ニスやペンキでは塗らない
ウッドデッキを塗装する場合はニスやペンキでは絶対に塗らないでください。ニスやペンキで塗るとデッキの表面に膜ができて、木材が伸縮膨張を繰り返すことで剥がれてしまいます。
ウッドデッキに塗装する場合は、オイルステインなどの塗料がおすすめです。
数日間天気の良い日を選ぶ
ウッドデッキ塗装する場合は天気の良い日になるのはいいですがその日だけではなく2日間天気の良い日を選びましょう。
ひび割れなどの充填材を詰める場合には数日かかることもあります。
塗料はよく混ぜること
塗料の多くは顔料を使っており、そのままの状態にしておくと顔料が沈んでいます。
塗料を均一にするためにも缶開けた時に棒などを使って底の方からよく混ぜて全体が均一になってから使いましょう。
必要な量だけを薄める
塗料を使う場合は薄めるタイプのものもあります。
万一薄めすぎた場合は取り返しがつかなくなるので必要な部分だけを取ってからそこから薄めるようにしましょう。
塗料の種類
防虫防腐ステイン
防虫防腐ステインは、木に浸透して防虫防腐効果を持続させる塗料です。茶系統の色を中心に色々揃っていますので好みの色を選択するようにしましょう。
また木目が見える仕上げとなりますので、木目を活かしたい方はこちらがおすすめです。
外部用ニス
透明なニスで、ツヤのある木目に仕上がります。
塗装の方法
ウッドデッキを水洗いする
屋外にあるとデッキの場合は泥や汚れなどか所々についている場合があります。そういった鳥の付ける汚れはデッキブラシやタワシなどを使って水洗いしましょう。
細かな部分にも汚れはこびりついていますので隅々まで取り除くようにしてください。
数時間乾燥させる
ウッドデッキをきれいに水洗いしたらそのまま放置して数時間乾燥させます。
表面をサンディングする
ウッドデッキが十分に乾燥したら次はウッドデッキ材の表面をサンドペーパーを使ってこすっていきます。
ウッドデッキ材の表面は雨風などによって少しずつ劣化したりケバ立ちや凹凸ができていますので、240番ぐらいのサンドペーパーを利用しましょう。
平らな広い面はサンドペーパーを木片などに巻いてこすると作業がとても楽です。
ネジを増し締めする
木材が劣化するとウッドデッキの床材を固定していたネジ周辺の木材が痩せてきてネジの頭が浮いた状態になることがあります。
その場合は、インパクトドライバーなどを利用してネジをしっかり木材に密着するまで増し締め行ってきます。
ヒビや割れに充填材を詰める
ヒビが入っている部分や割れが発生している部分をそのまま放置するとさらに劣化していきます。変成シリコン系またはポリウレタン系充てん剤などを使って埋めていきます。
なお、変成シリコン系の場合は1日たってから1週間以内に、ポリウレタン系の場合は3日以内に塗装を行ってください。
塗料がついて困るところを養生する
ウッドデッキとの出入り口部分のサッシや雨樋などの部分に塗料がつくと困るのでマスキングテープを使って養生していきます。
広い部分を養生する場合にはマスカーがとても便利です。
デッキ材の隙間から塗る
塗装塗る場合には平面を塗るのではなく先にデッキ材の隙間や小口を塗っていきます。
隙間用の刷毛を使うととても簡単に塗ることができます。
柱やコーナー部分を塗る
手すり・フェンスをつけている場合は、その木材を塗っていきます。木材の径は塗料が吸い込みやすくなっているので軽く叩くように塗ると均一に塗ることができます。塗るときはスジカイバケなどを使いましょう。
広い面の床材を塗る
最後に広い面の床剤を塗っていきます。広い面を塗る場合はローラーバケなどを使うと、とても便利です。デッキ材の縦方向に沿って塗っていきましょう。
- 保護
- 美観
- かつお
- 階段の上り下りの負担がない
- 生活導線が1階で完結するので家事が楽
- 開放的な空間を作りやすい
- 階段スペースを有効活用できる
- 家族間のコミュニケーションが良好
- 構造的に安定して強い
- メンテナンスが容易で費用を抑えられる
- バリアフリーで老後も安心
費用の差額 8,500円-7,500円=1,000円 1,000円×3~5回=3,000~5,000円
専ら居住の用に供せられる建築物のこと
延床面積は、建物の各階の床面積を合計した面積になります。
例えば、1階が80㎡で2階が70㎡であれば、延べ床面積は80㎡+70㎡=150㎡となります。
80㎡ + 70㎡ = 150㎡
工事費予定額は、建築工事届け時点の予定額です。
工事費坪単価は、建物の床面積1坪に対してどれぐらいの建設費がかかったのかを算出したものです。床面積の1坪を㎡に換算すると約3.3㎡となります。
坪数 = 延床面積 ÷ 3.3㎡
坪単価 = 建物の本体価格 ÷ 坪数
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ただ、どこのハウスメーカーや工務店に依頼したらいいか分からないという方も多いかと思いますが、そういった場合はハウスメーカー一括プラン提案サービスというのを使うのも1つの方法です。
id=”chumon-jutaku-tochisagasikata01″をつける
こちらの詳しい内容については、「見積書を信じてはいけない裏側大公開」にまとめていますので、ご確認ください。
樹種名 | イペ |
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別名 | パオオペ、ラパチョ |
分類 | ハードウッド |
耐用年数 | 25年以上 |
材色 | 黄茶褐色 |
比重(kg/m3) | 0.95~1.12 |
加工性 | ★★ |
耐久性 | ★★★★★ |
防虫性 | ★★★★ |
アクの出 | 多い |
特徴
- 高級感のある美しい木目
- 色目にばらつきがある
- 耐朽性が高く耐用年数は25年以上
- 水に強い
- 加工時にかぶれる可能性がある
- 価格が割高