オープン外構のメリット・デメリットは?向いている人はこんな方!

外構工事は、住宅よりも後回しにされる工事ですが、外構の役割には、建物との調和もあります。

外構工事の費用もばかにならず、50万円程度で考えていたら300万の見積がでたと相談にくる方もいます。

そこで、よく採用されるのがオープン外構です。

オープン外構のメリットの1つが、費用を安く抑えることができることですが、オープン外構のメリット・デメリットを理解していないと後々後悔することもあります。

こちらでは、オープン外構とはどういったものなのか、メリット・デメリットや向いている人について、分かりやすく解説しています。

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オープン外構とは

オープン外構とは 『基本的に敷地の境界線上に門扉や塀などを設けない外構タイプ』 のことです。

道路との境界線上に目隠しとなるものがないため、建物の内外からオープンな状態になります。

プライバシーの面では、色々と考えなければいけないタイプですが、遮るものがほとんどないので、開放的で広く感じることができる外構タイプです。

逆に、敷地の境界線上に建物内部が見えにくい高い門扉や塀などを設ける外構タイプをクローズド外構(クローズ外構)と言います。

プライバシーの確保がメリットとして挙げられますが、外部の視線を遮断するために設けた高い塀は、閉鎖的な空間となってしまい、生活の中で息苦しく感じる場合もあります。

オープン外構のメリット・デメリット

オープン外構には、具体的にどのようなメリットやデメリットがあるのか分かりやすく説明していきます。

費用が安く押さえられる

オープン外構を選択される方の多くが、選ぶ理由が費用が安く抑えられる点です。

オープン外構の特徴は、門扉やフェンスなどを設けない開放的な空間ですので、門扉やフェンスなどの費用がかかりません。

建材を多く使用せずに最小限の工事だけで行うため、費用を抑える効果があり、クローズド外構やセミクローズド外構よりも費用が安いのがメリットの1つです。

それ以外に、外構の維持管理費もほとんどかからないので、ランニングコストを考えても安くつきます。

開放的な空間になる

門扉やフェンスなどを設けないため、開放感を味わえるのもメリットの1つです。

窓を開放しておけば風通しもよく、日射も遮るものがないため、冬は暖かい日差しが差し込みます。

狭小住宅では、塀を設けると更に狭くなりますので、開放的な空間になるオープン外構が好まれます。

後でも外構タイプを変更できる

オープン外構のメリットには、後でも外構タイプを変更できることも挙げられます。

オープン外構の特徴は開放的な空間ですが、住んでみてやっぱりフェンスや門扉があったほうがいいと感じたら、後付で工事することが可能です。

プライバシーが確保しにくい

オープン外構は開放感がありますが、逆に考えるとプライバシーが確保しにくいのがデメリットと言えます。

ただし、プライバシーを確保したい場所は、リビングやお風呂の窓に面する部分ですので、部分的に樹木や植栽などを設けることで、プライバシーを確保できます。

神経質に気にしない方であれば、そこまでのデメリットにはなりませんが、気になる方はオープン外構よりクローズド外構の方が向いています。

防犯面が心配

オープン外構で不安があるとすれば、防犯面です。

当然、オープンな状態ですので、誰も簡単に敷地内を出入りできるため、建物自体に防犯性能を高める必要があります。

例えば、1階窓は縦長で人が侵入できないサイズにするとか、玄関扉は二重に鍵を設ければ、敷地内に侵入したとしても建物内には簡単に入ることができません。

子供の遊び場としては危険

住宅を購入する方の多くは、子供を持つ家族です。

開放的な庭で子供を遊ばせたいと考えている方も多いですが、オープン外構は遮るものがないため、ボール遊びなどで道路側に飛び出す危険性があります

オープン外構はどんな人が向いている?

オープン外構のメリット・デメリットを説明しましたが、オープン外構に向いている人はこんな方です。

  • 外構工事費用をなるべく安く抑えたい人
  • 敷地面積が小さい住宅
  • プライバシーをあまり気にしない人

外構工事費用をなるべく安く抑えたい人

外構工事費用で悩んでいる方が、多く選択するのがオープン外構です。

やはり門扉やフェンスなど設置するとそれだけ費用がかかるので安く押さえたい方にはオススメな外構タイプです。

外構工事費用について詳しく知りたい方はicon-book 外構工事の費用相場が建築費の1割はウソ!?各工事の値段を徹底解説!でまとめていますので、ご確認ください。

敷地面積が小さい住宅

敷地面積が小さい住宅は、フェンスを設けるだけでも圧迫感があります。

また、両側がすれすれで住宅を建てることが多いので、防犯的な意味合いも強くありません。

道路に面している幅もそこまで大きくないので、オープン外構がオススメです。

プライバシーをあまり気にしない人

プライバシーをあまり気にしない人は、先ほども説明したように部分的な目隠しをすることである程度のプライバシーは確保できます。

クローズド外構を選択する理由がないようでしたら、オープン外構がオススメです。

まとめ

ここまでオープン外構とはどういったものなのか、メリット・デメリットや向いている人について、分かりやすく解説しています。

オープン外構は、なんといっても後でクローズド外構に変更することもできます。

どちらがいいか悩んでいる方は、一度オープン外構で過ごしてみるのも1つの方法です。

もしも、合わないようならクローズド外構に変更しましょう。

建築士・宅地建物取引士・建築積算士・被災建築物応急危険度判定士・SEOコンサルタント

分離発注で家建築。
「気密?知らん。気密は秘密」と笑ってギャグを飛ばすおじいちゃん大工さんたちと独学で高断熱高気密住宅を建ててみた。
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