外構工事には、オープン外構・クローズド外構外構・セミクローズ外構の3つのタイプがありますが、プライバシーを重視する方がよく選ぶのがクローズド外構です。
クローズド外構の利点は内外から視線がシャットアウトされることですが、それが逆にデメリットになることもあります。
こちらでは、クローズド外構とはどういったものなのか、メリット・デメリットや向いている人について、分かりやすく解説しています。
クローズド外構とは
クローズド外構とは 『敷地の境界線上に建物内部が見えにくい高い門扉や塀などを設ける外構タイプ』 のことです。
クローズ外構とも呼ばれますが、外部からの視線をシャットアウトできるのが特徴で、重厚間のある高い塀を設ける住宅もあります。
クローズド外構のメリット・デメリット
クローズド外構には、具体的にどのようなメリットやデメリットがあるのか分かりやすく説明していきます。
プライバシーが確保できる
クローズド外構の特徴は、境界線上に塀や目隠しフェンスを設けることで、内部がまったく見えないことです。
外部からの視線がシャットアウトされますので、庭でバーベキューをしたり、ウッドデッキで昼寝をしていても人の目を気にする必要がありません。
他にも通行量の多い道路に面している場合も視線を遮る効果や洗濯物を干しても気にすることがありません。
子供やペットが遊んでいても安全
子供やペットがいる家庭では、子供やペットを庭に遊ばせたいと考える方も多いです。
オープン外構のようにフェンスも何もない状態だと、ボール遊びで道路にボールがでてしまったら、子供が飛び出す危険性もあります。
クローズド外構では、フェンスや塀で囲まれていますので、外部と遮断され子供を安心して遊ばせることができます。
門扉もつけて完全に住宅を囲っていれば、他の子供が帰り道に敷地に侵入してきたり、セールスなどがあっても立ち入ることができません。
閉鎖的な空間になる
門扉やフェンスなどを設けるとどうしても閉鎖的な空間になり圧迫感があります。
圧迫感を感じるようなら、塀の高さを低くしたり、一部を外部からも目隠しフェンスにしたり工夫をしましょう。
駐車場のスペースには、格子状のシャッターゲットを設けることで、開放的な空間にすることもできます。
ただし、狭い敷地ほど圧迫感を感じますが、広い敷地の場合は、そこまでデメリットにはなりません。
周囲に圧迫感を与えてしまう
先ほど閉鎖的で圧迫感を感じると説明しましたが、周囲に対しても圧迫感を与えてしまう恐れがあります。
特に高い塀は、近隣の住宅と調和がとれずに浮いてしまうこともあります。
それ以外に隣家の日が当たらない問題も起こる可能性があるので、自分の家だけでなく、近隣にも配慮が必要となります。
費用がかかる
クローズド外構のデメリットは、他の外構タイプよりも費用がかかることです。
オープン外構であれば、フェンスや門扉をつけない分、クローズド外構よりも安く作りことができます。
また、一度塀やフェンス、門扉を作るとあとで、やり直しがきかないので、もしもオープン外構とクローズド外構で悩んでいる方は、まずオープン外構で過ごしてみて、やっぱりクローズド外構のほうがよいと判断してからフェンスなどを作ると失敗がありません。
防犯性は賛否あり
クローズド外構では、塀を設けることで簡単に侵入ができないという意見がありますが、逆に一度侵入してしまえば、外部から何をしているか分からないという意見もあります。
クローズド構はどんな人が向いている?
クローズド外構のメリット・デメリットを説明しましたが、クローズド外構に向いている人はこんな方です。
- プライバシーを重視している人
- 敷地面積が広い住宅
- お金に余裕がある人
プライバシーを重視している人
とにかく外部からの視線が気になったり、家族のプライバシーを大切にしている方は、クローズド外構がぴったりです。
人の目を気にしないで庭で自由にくつろぎたい方にもオススメです。
敷地面積が広い住宅
敷地面積が広い住宅で、オープン外構にするとどこからでも侵入できる環境になります。
敷地面積が広ければ、塀やフェンスを設けたとしてもさほど圧迫感を感じません。
お金に余裕がある人
外構工事を依頼するときに一番気になるのは費用についてです。
特に外構工事は建築工事よりも後回しにされる工事で、実際に決める際にこんなにお金がかかるのかと相談に来る方も多いです。
そういった方々は、費用があまりかからないオープン外構を選択することが多いですが、お金に余裕がある方は、クローズド外構もオススメです。
まとめ
ここまでクローズド外構とはどういったものなのか、メリット・デメリットや向いている人について、分かりやすく解説しています。
クローズド外構は、費用がかかりますが家族のプライバシーを守る点でいえば、一番の外構タイプになります。
プライバシーの考えは人それぞれですので、一度家族でしっかり話し合いましょう。
どちらがいいか悩んでいる方は、一度オープン外構で過ごしてみるのも1つの方法です。
もしも、合わないようならクローズド外構に変更しましょう。