乾太くんのフィルター掃除ランプの原因のほとんどは、フィルターの目詰まりです。
特に、一番多いエラーコードは「05」で、フィルター掃除でほとんど解決します。それでもランプが消えない場合は、吸気フィルターや排湿筒を疑いましょう。
また、フィルター掃除は、エラーを回避するだけでなく、乾燥効率を保つことができます。
記事の内容
- フィルター関連エラーの種類
- 「05」「15」「16」「32」「90」(特に多いのが「05」)
- エラーコード「05」の原因
- ほぼ糸くずフィルターの目詰まり
- フィルター掃除ランプが頻繁に光る理由
- 糸くずフィルターの目詰まり → フィルター掃除
- 洗濯量多すぎ → 量を減らす
- 空気不足 → 給気口確認
- 機器内のほこり → 修理依頼
- 排湿筒の詰まり → パイプフード掃除or修理依頼
- フィルター掃除ランプが消えない時の対象法
- 吸気フィルターのチェック → 吸気フィルターの掃除は月1回(メーカー推奨)
- 排湿筒のチェック→ 排湿筒の掃除は3,4,6か月1回
- フィルター掃除は乾燥効率維持に欠かせない
- 定期的なフィルター掃除 → 乾燥効率維持
- フィルター掃除さぼる → 全然乾かない
このページでは、乾太くんのフィルター掃除ランプが点灯する原因と、対処法を段階的に説明しています。正しいメンテナンス方法を知れば、フィルター掃除ランプに悩まされることもありません。
フィルター掃除ランプとは?
まず、フィルター掃除ランプとはどういうランプなのかを理解しましょう。
乾太くん(かんたくん)のフィルター掃除ランプは、ドラム内の糸くずフィルターに布ぼこりがたまりすぎた場合に警告するランプのことです。糸くずフィルターが詰まると、排湿筒から湿気が排出できずに、衣類の乾き具合が悪くなるばかりか、乾太くんの故障の原因にもつながります。
エラーの種類
フィルター掃除ランプが点灯しブザーがなると、デジタル表示部にエラー番号が表示されます。フィルターに関連する主なエラーは以下の5つです。
- [05]:糸くずフィルターの目詰まりが原因
- [15]:排湿筒の詰まりが原因
- [16]:糸くずフィルターの詰まりや洗濯量が多いことが原因
- [32]:糸くずフィルター、排湿筒のつまり、洗濯量が多いことが原因
- [90]:燃焼用の空気不足、糸くずフィルター、排湿筒のつまりなどが原因
エラーコード「05」
乾太くん05番のエラーは、機器内が異常加熱しているときにもでます。通気性の悪い衣服が原因になったり、洗濯物の量が多い場合にも出ます。
我が家はホコリの取り忘れです。 pic.twitter.com/L5EK7rpiF6— 米原市 長浜市の ガス・水道は「カトリ住設」 (@HTNSkPQ9ePQi33U) November 9, 2021
フィルターに関連する主なエラーの中で特に多く表示されるエラーコードが「05」です。
エラーコード「05」は、糸くずフィルターに布ぼこりが付着し目詰まりを起こしてるときに表示されます。
エラーコード「05」の対処法
- 冷却運転が終わるまで待つ
- フィルターの掃除をする
- 試運転をする
機器内が異常過熱すると、温度を測る温度検知サーミスタが検知し、ガスを止めます。そして、機器内を冷やすために最大20分間冷却運転されます。
乾太くんの冷却運転が終わったら、糸くずフィルターの目詰まりを確認してください。糸くずフィルターの目詰まりがなければ、他のフィルターを確認していきます。
目詰まりしていて、フィルターの掃除を終えたら、20分程度時間をおいてから再度運転させてください。20分程度時間をあける行為は、メーカーが推奨しているものですからそれに従いましょう。
特に問題なく、乾太くんが動けば問題解決です。
フィルター掃除ランプが頻繁に光る理由?
糸くずフィルターを掃除しても頻繁にフィルター掃除ランプが光る場合は、他の原因が考えられます。
乾太くんの取扱説明書に記載されているエラーコード「05」の原因は、以下の5つです。
- 糸くずフィルターに布ぼこりが付着し、目詰まりしています
- 薄手の通気性の悪い衣類が、糸くずフィルターをふさいでいます
- 洗濯物の量が多すぎます
- 燃焼用空気が不足しているときに起こります
- 機器内部にほこりがたまっているときに発生します
- 排湿筒が詰まっています
基本的に、フィルター掃除で問題解決しますが、頻繁にフィルター掃除ランプが光る場合は、他の5つの原因を探っていきましょう。
1.糸くずフィルターを塞いでいるとき
こちらは一番多い原因で、先ほども説明した通り、フィルター掃除ランプが付いたときの対処法の基本は、糸くずフィルターを掃除することです。
乾太くんのフィルターみたら、昨日来たばっかりやのに、こんなに毛とゆーか、なんつーか。。
一瞬フィルターかと思ってはがしてみたら、これフィルターじゃねーや??フィルターによく似たゴミやん!??
てなりました笑
一体なんの洗濯物から出たのか????
乾燥機にかけたらあかんやつやったんでしょね pic.twitter.com/Te1vb0fhW0— 料理が苦手な人のための 笑いの絶えない料理教室 Smile Kitchen 八千代中央 (@smilekitchen3) April 11, 2021
乾太くんを数回使用するだけで、糸くずフィルターには、多くの衣類の糸くずが捕集されます。そのまま掃除せずに使用すると、空気が抜けにくくなり、機器内の熱や湿気を逃がすことができません。
機器内の熱が上がれば、温度を測る温度検知サーミスタが検知して、フィルター掃除ランプが光るというわけです。
糸くずフィルターの位置
糸くずフィルターの位置は、スタンダードタイプとデラックスタイプで違います。
スタンダードタイプの糸くずフィルターは、機器内の奥に取り付けられています。
乾太くんデラックスのフィルターこんな感じです。#乾太くんデラックス pic.twitter.com/1ynDwEIXPg
— fun-nakamura (@fun_nakamura) April 19, 2022
デラックスタイプの糸くずフィルターは、乾太くんの扉に取り付けられています。
フィルター掃除ランプが付いたときは、まずはフィルターが目詰まりしていないかを確認しましょう。
2.薄手の通気性の悪い衣類があるとき
フィルターの詰まりは、衣類の糸くず以外でも起こる可能性があります。それは、薄手の通気性の悪い衣類が入っている場合です。
乾太くんの排気量は、8キロタイプ:252m3/h(60Hz)で、レンジフード並みに排気されます。そのため、薄手の通気性の悪い衣類が糸くずフィルターに張り付くと、空気が抜けにくくなり、エラーが起こります。
フィルターを掃除してもフィルター掃除ランプが付くようなら、薄手の通気性の悪い衣類が入っていないか確認してください。入っている場合は、それを取り除いてから乾太くんを動かしてみましょう。
3.洗濯物の量が多すぎるとき
薄手の通気性の悪い衣類以外で、フィルターの詰まりの可能性といえば、洗濯物の詰め込みすぎです。
洗濯物が多いとドラム内で絡まりやすくなります。さらに、糸くずフィルター付近に洗濯物の塊ができれば、同じように空気が抜けにくくなり、エラーが起こります。
また、洗濯物が多すぎると、乾燥ムラの原因にもなります。洗濯量がいつもより多い場合は、少し洗濯物を減らしてから乾太くんを動かしてみましょう。
4.燃焼用空気が不足しているとき
燃焼用空気の不足は、乾太くんを使用する初期段階で起こりやすいです。
乾太くんの排気量はレンジフード並みで、外へ多くの空気を排出します。外へ排出する分、室内に空気を入れる必要があり、給気口を設けなければいけません。
特に高断熱高気密住宅は、気密性が高いため、乾太くんの使用時に室内が負圧になると、玄関ドアが開きにくいといった現象がよく起こります。
乾太くんの施工説明書でも「給気口面積は排湿管の断面積以上としてください」と注意書きされていますので、初期段階でエラーが起こっている場合は、十分な空気を給気できているか確認してください。
尚、公式では「給気口面積は排湿管の断面積以上」としていますが、排湿管の断面積では、給気量が足りません。
給気量は有効換気面積から考える必要があります。
乾太くんの給気口については、「乾太くん給気口サイズは有効換気面積から!知らないと失敗します!」で詳しくまとめていますので、こちらを確認しましょう。
初期段階でのエラーでない場合は、こちらの原因をつぶす必要があるので、玄関ドアや窓を開けた状態で、乾太くんを動かしてみてください。
それでエラーが起きなければ、燃焼用空気の不足が原因と考えられますので、家の給気口が目詰まりしていないか確認しましょう。
5.機器内部にほこりがたまっているとき
機器内部にほこりがたまっているときもエラーコード「05」が表示されます。機器内部のほこりを取り除くには、乾太くんを解体しなければならない場合もあります。
そのため、乾太くんの取扱説明書では、機器内部にほこりがたまっているとき、修理が必要で、購入した販売店またはリンナイお客様センターへ問い合わせるよう書かれています。
こちらが原因かどうかは、素人では確認できませんので、他の原因で解決しなかった場合に問い合わせましょう。
6.排湿筒が詰まっているとき
フィルターを掃除しても乾太くんのフィルター掃除ランプが消えない場合、一番考えられる原因が排湿筒のつまりです。
乾太くんの排湿筒の屋外側を見たら、めっちゃホコリが詰まってた‼️
最近、フィルター掃除ランプがよく点灯するのはこれのせいなのか❓
焦ってすぐ掃除したけど、さすがに3年放置はいかんですね🙇♂️💦💦
みなさん、たまには掃除しましょうね🧹 pic.twitter.com/zO9vf9UUwW— つむ太郎@乾太くんブロガー (@tsumutaro_kanta) July 20, 2021
厳密には、排湿筒の外部側に取り付けられているパイプフードに綿埃がたまり、排湿がうまくできずに、フィルター掃除ランプが光るというわけです。
こちらについては、フィルター掃除ランプが消えない原因のトップ2で詳しく解説していきます。
ちなみに、取扱説明書では、こちらが原因の場合も購入した販売店またはリンナイお客様センターへ問い合わせて修理依頼するよう書かれています。
フィルター掃除ランプが消えない!
フィルターを掃除しても乾太くんのフィルター掃除ランプが消えない場合の原因トップ2は、以下の2つです。
- 吸気フィルターの目詰まり
- 排湿筒の目詰まり
吸気フィルターの目詰まり
乾太くんのフィルターには、以下の2つがあります。
- 糸くずフィルター(機器内)
- 吸気フィルター(機器外)
フィルター掃除ランプが光った場合は、まず機器の中に取り付けられている糸くずフィルターの掃除を行います。大半はこちらのフィルター掃除で解決できますが、解決できない場合は、吸気フィルターの目詰まりを疑ってください。
吸気フィルターとは、乾太くんに外部から空気を取り込む部分に取り付けられており、ほこりやゴミ、異物が乾太くん内部に入らないようにする役割があります。
吸気フィルターは月1回のメンテナンスが推奨されていますが、糸くずフィルターほどすぐに詰まることはないです。
吸気フィルターの位置
吸気フィルターの位置は、スタンダードタイプとデラックスタイプで違います。
スタンダードタイプの吸気フィルターは、乾太くんの底面にあります。
今の家に住んで結構経ったんですけど、入居の時に入れた乾太くんの左側に月一で掃除しないといけないフィルターがあるの昨日知ったんですよ…??
開けたところのドーナツだけだと思ってた…。開けてみたらえらいことになってた…。説明書読まない民気をつけて…。私の二の鉄を踏まないで?? pic.twitter.com/RW78llyJZ6
— もちもち母さん (@mochi2nohaha) June 8, 2023
デラックスタイプの吸気フィルターは、乾太くんの側面にあります。
吸気フィルターを長期間メンテナンスしていない場合は、吸気フィルターをきれいに掃除して、乾太くんを動かしてみましょう。
排湿筒の目詰まり
もう一つの原因は、さきほど説明した排湿筒の目詰まりです。
2つのフィルターすべてを掃除してもランプが消えない場合は、排湿筒の先についているパイプフードに綿埃が付いていないか確認してください。
一般的に、排湿筒のパイプフードは手が届かない高い位置に取り付けられています。そのため、排湿筒のパイプフードを掃除するときは、脚立を使った危険な作業となります。
不安な方やご自身で対応できない方は、業者さんに依頼しましょう。
排湿筒の掃除
乾太くんの排湿筒の掃除については、リンナイの取扱説明書にも記載されていません。
そのため、推奨するメンテナンス頻度はありませんが、排湿筒の掃除は3,4,6か月に1回確認して、綿埃が付いていたら取り除くようにしましょう。
なぜ5か月がないのか気になりますか?
乾太くんの掃除は手抜きでもOKです。掃除方法や5か月がない理由については、「乾太くんの掃除は手抜きでOK!フィルター掃除を楽にするコツ」で詳しくまとめていますので、こちらを確認しましょう。
フィルター掃除は乾燥効率維持に欠かせない
フィルター掃除は、単にエラーが出るから行うものではありません。
衣類乾燥機「乾太くん」の仕組みは、ガスで温めた温風を衣類に当てて乾燥させます。その時に発生した水蒸気を、排湿筒を通じて室外に排出することで、効率よく衣類を乾燥させることができるのです。
よって、発生した水蒸気を、いかに室外に排出するかによって、乾燥効率が変ってきます。
乾太くん今年の夏取り付けたお客様より洗濯物が乾きにくいとの相談
訪問してみた結果
嘘みたいですがフィルターにこんだけほこり溜まってました??
皆さんもフィルターの掃除はこまめにしましょう????
フィルターは、扉の中
本体底にあります。
本体底は、空気取り入れの為のフィルター pic.twitter.com/RDfgHOIrm1— タカヒロ (@TkhrTzk) December 14, 2020
フィルターが目詰まりすると、こちらのツイートのように洗濯物が乾きにくい状態となります。
そうなると、乾燥時間も長く電気代も高くなります。
フィルター掃除ランプが光るということは、フィルター掃除を怠っていたということですので、乾燥効率を維持するためにも定期的にフィルター掃除を心がけましょう。
まとめ
ここまで、乾太くんのフィルター掃除ランプの原因と対処法を解説してきました。
要点をまとめると以下の通りです。
- フィルター掃除ランプが光る原因のほとんどは、フィルター掃除で解決
- フィルター掃除で解決しない場合は、吸気フィルター・ 排湿筒の目詰まりチェック
- それでも解決しなければ、以下をやってみる
- 通気性の悪い服をいれていないかチェック
- 洗濯量を減らしてみる
- 玄関や窓をあけて給気してみる
- それでも解決しなければ、販売店またはリンナイへ問合せ
- 電気代かかるのが嫌ならフィルター掃除をしっかりやる
フィルター掃除ランプが点灯する根本の原因は空気の流れが遮られ、機器内が異常過熱することです。
機器内の異常過熱は、故障に直結しますので、フィルター掃除ランプが点灯した場合は、どこの部分が空気の流れを妨げているのか確認しましょう。
フィルター掃除の重要性やメンテナンス方法を理解すると、トラブルを未然に防ぐことができます。
フィルターの正しい掃除方法については「乾太くんの掃除は手抜きでOK!フィルター掃除を楽にするコツ」を確認しましょう。